インターネットリサーチとは?利用するメリット・デメリットや注意点を解説


インターネットリサーチとは?利用するメリット・デメリットや注意点を解説

インターネットリサーチとは、調査対象者に対してインターネットで調査を行うことです。素早く大量に回答を得られるメリットを持っており、近年注目を集めています。

この記事では、インターネットリサーチの特徴や注意点について解説します。インターネットリサーチの利用を検討している方や、インターネットリサーチの特徴・注意点など詳しく知りたい方はぜひ、参考にしてみてください。

インターネットリサーチとは

インターネットリサーチとは、インターネットを介して行う調査のことです。アンケートサイトにアクセスしたユーザーにインターネット上で回答してもらい、Web上で設問を配信・回収するシステムを用いて調査することを意味し、別名「Webアンケート」とも呼ばれます。


現在はパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど幅広いデバイスツールが普及しており、インターネットリサーチに対応できるユーザーが増えています。また、インターネットリサーチは、短期間で大量の回答を低コストで得ることが可能です。調査では、回答者の属性の絞り込みや、画像・音声・動画の添付なども対応できます。


インターネットリサーチを行うメリットとは

インターネットリサーチのもつ、具体的なメリットを知りたい方もいるでしょう。以下ではインターネットリサーチの代表的なメリットを4つ解説します。


コストが低い

インターネットリサーチでは、対面形式ではなく、インターネットを介して調査の回答者の募集や集計を行います。郵便調査や訪問調査、電話調査といった従来の調査方法と比べると、低コストでアンケートの実施が可能です。


Web上で完結する分、アンケートの紙にかかる費用や郵送費、印刷代、調査員を派遣する人件費などの削減にもなります。調査結果も、インターネットの画面上から管理可能です。


調査内容を回収するまでの時間が短い

調査の開始から完了まで、インターネット経由で行うため、調査内容を回収するまでの時間がスピーディーです。従来のリサーチは、市場調査や対象者の募集など、すべて人を介して行う必要がありました。しかしインターネットリサーチでは、インターネット環境さえあれば、短時間で調査の実行やデータの回収などが可能です。


インターネット上ですべての作業が行えるため、データを二次利用して、さまざまなビジネス場面で活用しやすくなります。


大量のサンプルに調査を実施できる

インターネットリサーチなら、Web上に質問を公開するだけで登録したモニターが回答してくれます。調査期間内に回答者が好きなタイミングで回答すればよいため、回答者にとっても答えやすいシステムです。


年齢や性別、職業、居住地など回答者の属性を絞り込んで設定すれば、収集したデータをピンポイントで集められます。回答の母数が大量に必要なリサーチでも、データ入力に手間や労力をかけずに、リアルタイムで調査結果を確認可能です。


視覚情報を調査内容に盛り込める

インターネットリサーチは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのツールを活用します。テキストだけでなく、動画や画像などの視覚情報を調査内容に盛り込むことが可能です。


例えば回答者に対して、質問項目に関連する画像や動画などの視覚情報を付加できます。回答者はそれらの視覚情報をもとに、具体的なイメージをもちながら調査に参加可能です。調査内容の幅が広がるのはもちろん、リサーチ側と回答者とのミスコミュニケーションを防ぐうえでも視覚情報は役立ちます。


インターネットリサーチの実施前に知っておくべきデメリット

インターネットリサーチには、当然ながらデメリットもあります。以下で解説する、2つのデメリットに注意してください。


インターネットを利用しない層の回答が得られない

インターネットリサーチの回答者は、インターネットを利用できる人だけです。高齢者はインターネットの使用頻度が低いため、回答が得られにくい傾向にあります。インターネットリサーチ会社によっては、回答できる登録者数がそもそも少数です。属性や回答者数が少ないと、得られる回答数が偏ってしまい、正確なリサーチにならない可能性があります。


どのような属性をもった回答者が依頼先に登録しているか、事前に確認しておきましょう。


回答の信頼性・信憑性が欠ける場合がある

インターネットリサーチは、クリックだけで気軽に回答できる反面、回答内容の信頼性や信憑性に欠ける場合があります。例えば対象者以外からの回答や、複数人を装っているケースなどです。回答者の属性を絞り込んでも、インターネットの匿名性を悪用し、虚偽のプロフィールを登録したモニターが潜んでいる恐れもあるでしょう。


本当に登録されている情報が正しいかどうか、確証を得ることは困難です。


インターネットリサーチの進め方とは

インターネットリサーチの主な手順は、以下の4つです。それぞれの手順で行う内容を詳しく解説します。


手順1:アンケート調査票を作成する

アンケート調査票の作成では、アンケートの設問を作成します。この際、調査結果の仮説や予測もあわせて立てておきましょう。


アンケートの形式は、「はい」「いいえ」のどちらかを選ぶ単一選択や複数選択、フリーアンサー回答(自由記述式)などです。設問は調査目的や調査結果をどのように活用するかなどをもとに、設問内容を決めるとよいでしょう。


手順2:調査対象者を決定する

目的に合ったリサーチには、誰を対象にリサーチするか、可能な限り具体的に条件を設定します。例えば年齢・年代、性別、職業、趣味など属性を絞ると、調査対象者に具体性をもたせることが可能です。ただし、調査によっては調査対象者を具体的に決めない場合もあります。その際には幅を広げて大規模にリサーチしましょう。


手順3:調査を行う

アンケート調査票を作成し、調査対象者が決定したら、作成したアンケート調査票を持って、インターネットリサーチ会社に調査を依頼します。調査中は基本的に待ち時間となり、特に何かをする必要はありません。依頼先によっては、調査期間中に回答がどのくらい集まっているか、調査の状況をリアルタイムで確認できます。


手順4:集まったデータを集計・分析する

回答が集まったら、データを単純集計やクロス集計などの手法を用いて集計し、傾向を分析します。アンケート調査票を作成した際に立てた予測や仮説が、正しかったどうかかも、あわせて検証しましょう。


インターネットリサーチ会社によっては、データ収集だけでなく集計も行うため、そのまま分析に活用可能です。終了後は、一連の流れを振り返り、見つかった改善点を次の調査で活かしましょう。


インターネットリサーチを成功させるためのポイントを確認

インターネットリサーチを成功させるためには、どうすればよいのでしょうか。特に着目すべきポイントを4つ解説します。


回答者の品質を見極める

匿名性の高いインターネットで、信憑性の高いデータを得るには、回答者の品質が高いインターネットリサーチ会社に、調査を依頼することが重要です。


例えば、多重登録できない仕組みになっているか、不正回答ができないよう対策が取られているか、悪質な回答者に対する対策を講じているかなどを基準にし、依頼先を選びましょう。回答者の質を高めるにはどのような施策をしているか、事前に確認することも大切です。


適切な分析方法を用いる

調査目的に合った、適切な分析方法を用いることが重要です。インターネットリサーチの方法には、定性分析と定量分析があります。定性分析とは感情や行動理由など、数値では表せない原因を把握することを目的とした調査です。対して定量分析とは、数や割合などを、数値化して現状把握するために用います。


インターネットリサーチ会社によって、定性分析と定量分析どちらが得られるかは異なるため、どのような結果を得たいかにあわせて、依頼先を決めることが必要です。


サービスの提供範囲を確認する

インターネットリサーチ会社によって、調査をどこまで行ってくれるかは異なります。依頼前に、サービスの提供範囲を確認することが重要です。


サービスの提供範囲は大きく分けて従来型とセルフ型の2つがあります。従来型とは、アンケート調査票の作成や調査の実施、集計・分析などすべてを依頼することです。セルフ型はアンケート調査票の作成や集計、分析は自社で行い、調査の実施のみを依頼します。従来型とセルフ型では、コストが変わってくるため、自社の予算なども踏まえて依頼先を検討しましょう。


信頼できる会社に依頼する

確実な回答データを集めるためには、インターネットリサーチ会社の信頼性が重要です。信頼できる会社かどうかは、登録モニターの数や利用者の口コミ、多重登録防止の対策がとれているかなどから判断できます。


確実な回答データが集められないと、調査結果が歪んでしまい、もう一度違うリサーチ会社を通して、調査し直す手間とコストがかかりかねません。正確なデータを集めて、スムーズに調査結果を出すためにも、信頼できる会社に依頼しましょう。


まとめ

インターネットリサーチとは、調査対象者にインターネットを介して調査することです。素早く大量に回答を得られるメリットが近年、注目を集めています。


調査結果に深みをもたせるには、選択式の設問だけでは不十分です。定量的な言語情報を通して、回答者の行動理由や感情などに関する情報を得たい方は、フリーアンサー回答の設定ができるツールの利用を検討しましょう。


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