導入事例

概要

国内国外の声を統合し見える化。顧客の声起点での製品の「生まれの品質」向上を目指す

国内国外の声を統合し見える化。顧客の声起点での製品の「生まれの品質」向上を目指す

日本国内と北米のお客様の声を統合し、今何が求められているのか、お客様がどこにストレスを感じているのかを分析し、現場に伝わる形で社内に共有する事により、品質改善につなげられる環境へ

株式会社SUBARU
カスタマーサポート推進部
ご担当者様
  • #メーカー
  • #カスタマーサービス
  • #カスタマーサポート
  • #コールログ

事例詳細

導入の課題 導入の課題

  • 顧客からの電話問い合わせを表計算ソフトで管理していたが、内容が多岐にわたるため集計や分析が追いつかない
  • 顧客の声を定量的に分析して新車開発や品質改善に活かし、より魅力的な車種を生み出したい
  • 分析データを社内で共有しても、直接関係のある部署以外に関心を抱いてもらうのが難しい

導入の効果 導入の効果

  • 顧客からどのような意見が出ているのかをキーワードベースで定量化することが容易にできる
  • 定量化したグループを元に時系列や車種、部位毎に掛け合わせ分析ができる
  • グラフ化などデータを見やすくできたことで、データ共有後の社員からの反応が良くなったり開発や品質改善につなげられてきている

導入の決め手 導入の決め手

  • 統計の専門知識がなくても視覚的に使い方がわかる設計で、誰でも使いやすい点
  • 必要な機能が豊富にそろっていて、導入後の使い方などについてもフォロー体制に安心感があった点
  • AIのようなブラックボックスではなく抽出ロジックが説明でき、最後は人の目が介在できる点
より効率的で正確なデータ活用のため、テキストマイニングツール導入へ

より効率的で正確なデータ活用のため、テキストマイニングツール導入へ

SUBARUでは、商品企画・技術開発・設計の初期段階から品質施策を織り込むことで、より高い品質を提供できると考えています。

これは、私たちが「生まれの品質」と呼んでいるもの。この「生まれの品質」にお客様の声を活かせたらと考え、データ分析の必要性を感じるようになったのが始まりです。


元々はコールセンターにお問い合わせいただいたお客様の声をそれぞれ表計算ソフトに入力していましたが、やはり専用のツールではないので非効率でした。

定量データを見るためにも目視でチェックしていく必要があるので、テキストマイニングツールがあればと考えて見える化エンジンの導入を検討しました。

問い合わせ内容を多角的に分類し、社員にとっての「自分ごと」にしていきたい

問い合わせ内容を多角的に分類し、社員にとっての「自分ごと」にしていきたい

お客様の声を開発工程に結びつけるという点では、不具合が「どのパーツで起きたのか」「どのような事象が起きたのか」の二軸からデータを整理し、円グラフとして社内に共有できるようになってきました。


従来は特定の事象について紹介し、そこに直接関連のある部署の人だけが情報を受け取っていく……というような状態でしたが、見える化エンジンを導入してからは間接的に関わる部署からも「詳細を知りたい」という声が上がるようになってきています。
例えば自動車の「鍵」には電装、エンジン、それに外装といった部門が関連します。
その全ての部門が「自分たちの仕事に関係のある事象」として捉えはじめています。

顧客から得られた定量データを品質改善へとつなげる

現在は、毎月の社内報でのトピックス選びにデータを活用しています。内容ごとに分類されるお客様の声の傾向以外にも、日々モニタリングを実施し、よく目に留まる内容があればデータとしてまとめ、担当者へ届ける取り組みも並行して進めています。


社内共有時には、より視覚的につかめるようグラフも活用。そこでのグラフは、見える化エンジンから出力されるグラフをそのまま活用しています。


お客様の声を改善につなげた事例としては、とある車種の取扱説明書の文章について複数の方からご指摘をいただいたことがあります。

自動車そのものの欠陥や致命的な不具合ではないものの、複数のご指摘が出るということはお客様がSUBARUに期待しているクオリティに達していないということ。

こうした声に耳を傾け、文章の修正を行いました。

導入後に見えてきた、見える化エンジンのさらなる使いやすさ

導入後に見えてきた、見える化エンジンのさらなる使いやすさ

テキストマイニングツールを導入するにあたっては、見える化エンジンを含め3つのツールを検討しました。

その中で費用面、使い勝手で頭一つ出ていたのが見える化エンジン。

他の2つよりもリーズナブルだったことに加え、AI統計などに詳しくない私たちでも使いやすいツール設計が魅力的でした。


現在でも十分効果的な分析ができていますが、設定を変更して深掘りすればさらに課題を見つけられそうだと感じています。グラフ化も容易で、社内への共有がしやすいのも大きなメリットでした。


効率だけを求めるなら、よりAIに特化したツールを使うという選択肢があるかもしれません。ですが見える化エンジンには「人間の目で見る」という余地も残されている。

そのおかげで問い合わせ内容の傾向のちょっとした変化に気づけたり、問い合わせがあった背景に目を向けたりといった使い方が可能になっていると感じます。


問い合わせを受けたオペレータによって入力内容がまちまちなことにも気づけました。

見える化エンジンに入力するために、どのような問い合わせだったのかを分類してもらっているのですが、その視点が人によって異なるので、例えば同じ内容の問い合わせでも「何についてのどのような問い合わせだったのか」がきちんと分類できていないことに気づいたんです。

これも今後の課題として、改善していきたいと考えています。

分析対象を広げ、さらなる改善スピードアップへ

分析対象を広げ、さらなる改善スピードアップへ

お客様の声を開発工程に組み込む試みを続けていくために、今後もお客様の声を見える化エンジンで分析し、現行車のどこがお客様にとって気になる点なのか、今お客様からはどのようなものが求められているのかをしっかりと分析していきたいです。


こうした声を全社にフィードバックできるようになり、また各社員が自分の業務に関わりのあることだと感じるようになったことで、これまで行ってきた地道な発信が実を結んでいる手ごたえを感じてきています。

データ分析に時間を費やす必要がなくなったので、そこから出てきた情報をより見やすくするなどの発信方法に手をかけられるようになったおかげですね。


今後は直接SUBARUにお問い合わせをいただいたお客様の声だけでなく、Q&Aサイト(SUBARUオフィシャルWEBサイト内)などのデジタル接点からもニーズを拾い上げて更に改善スピードを高めていけたらと考えています。

  • #メーカー
  • #カスタマーサービス
  • #カスタマーサポート
  • #コールログ

他の事例も見てみませんか?